Rise mP6 について調べたこと


Rise社の作った、Intel x86 互換チップ。 Cyrix M II と同様に、 速度を PR 表示しており、現在(04 Apr 1999)流通しているモノは 200MHz(100x2) 駆動の PR 266MHz。 これこれを ダウンロードしてきて、ところどころ眺めてみた。

データシート

データシートの 表紙によると、MMX 命令実装の x86 互換 CPU。 Socket7 で、電圧は core 2.8V 、 I/O はもちろん 3.3V 。 命令キャッシュ8kB データキャッシュ 8kB 。 整数ユニットが3つ、3way スーパースカラーMMX テクノロジ( なんのこっちゃ?)、パイプライン化された FPU というふれ込みらしい。
バス速度のサポートは 60, 66,75, 83, 95, 100MHz、 クロック倍率は、2X, 2.5X, 3X, 3.5X となっている。
100×2MHz が PR 100MHz、95×2MHz が PR 95MHz、83×2MHz が PR 166MHz、 とのこと。

これによると、 CPU:HOST BUS RATIO を決める BF1 BF0 ピンに関する記載は、この 表24だけ。

Table 24. CPU and Host Bus Frequency Control
    EXAMPLES
BFIBFOCPU:HOST BUS RATIOCPU FREQUENCYHOST BUS FREQUENCY
102:1166 MHz83 MHz
102:1190 MHz95 MHz
102:1200 MHz100 MHz
どうも、クロック倍率は現状では2倍の設定しかないようだ。

番号付け

OrderingInfo1.docによると、 発注時の部品番号の付け方は「MP6abbcdefg」という形で、
a数字1文字:バージョン
bb数字2文字:ステッピング番号
c英字1文字:パッケージタイプ
DだとBGA RだとBPGA(アダプタ付きBGA)
d英字1文字:温度条件
Pだと 0〜70度
e英字1文字:駆動電圧
Fだと、 2.8V core 3.3V I/O
f英字1文字:バス周波数
E=83,G=95,H=100
g数字1文字:クロック倍率
4で、2:1
この写真のような「MP6441RPFH4」なら、BPGAパッケージの コア周波数 200MHz、 クロック倍率2倍、動作電圧:コア2.8V I/O 3.3V となる。

感想

IDTWinchip のときには古いマザーに付けて遊べるので大喜びしていたのだが、 今回それは望めなさそうなので、つつく気が萎えた。
値段が安い(1999年4月3日で、¥6,000-くらい)ということだが、 バス速度に 100MHz が出せるなら、デスクトップマシンでは K6-2-300 だって ¥8,000- くらいで買えるし M-II-300GP だって¥6,000- くらいで買えるし、 あえて選択する必然性は低いんじゃないかと思う。 低消費電力をデスクトップマシンで気にしている人はどのくらいいるだろう? 「発熱の少なさ」として気にしているのならまぁいそうだけど。
ポータブルコンピュータ狙いの製品なのかな?と思ったりしてしまう。 今後のラインナップの伸び次第でどうなるかはわからないけどねぇ。

(4 Mar 1999 作成)